アンサンブル青葉

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第114〜143回
目次

CD

「あがらない」こつ

雪降ろし

大寒

聴きあうこと

曲目解説

M.M.=100

中古カメラ

突然ですが

「音に命あり」

♯・♭の数

今こそ別れ目

○と△の歌

拍手

戦車より強し

電王戦

GW

三味線

イメージトレーニング

かやのき・土曜コンサートに出演しました

臨時司会者

明日は七夕

ちいさな演奏会

夏休み

合奏を楽しむ会

 

 

第114回 CD                               平成25年1月5日

 

今年のお正月はいかがでしたか?今年は暦の関係で、お正月休みが比較的長いですね。

実はこの休みを利用して、先だっての演奏会のCDを初めて聞きました。

 

これまで何となく聞くのを先延ばしにしていたCDを、プレーヤーにセット。

自分の演奏会の音を客観的に聴くのは久しぶりです。

聞いていると、リズムやテンポ、メロディーに怪しいところが随所にあり、思わず苦笑。

さらには自分の音が聞こえない…一生懸命ffで弾いたのに!

…など悲喜交々ありましたが、最後のアンコールまで聞き終わった時には、思わず拍手してしまいました。

思えば、この演奏会に至るまでは様々な準備と練習の積み重ねでした。そして当日の会場の熱気!お客様からの温かい拍手を思い出しての拍手です。

 

今年、また新たに準備と練習を積み重ね、新しいアンサンブル青葉をお目にかけたいと思っています。

 

 

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第115回 「あがらない」こつ                        平成25年1月12日

 

「ベルサイユのばら」の作者、池田理代子さんは、声楽家として、また日本舞踊の踊り手としても活躍されています。

約20年前、藤間流名取としてお披露目の舞台を控えた池田さん、極度の緊張に見舞われました。

その際、親交のある歌舞伎俳優の澤村藤十郎さんから「絶対に舞台であがらないこつは、これ以上はできない、というほど稽古すること」と教えられたそうです。

 

これはあがった経験がないとできないアドバイスではないでしょうか?

皆さんもご経験があると思いますが、本番、つまりお客様を前にまばゆい照明を浴びた状態は、すでに平常の精神状態ではありません。

とりあえずお客様はなるべく見ないように、その分普段は見ない…いやいやそんなことはありません…普段よりいっそう集中して指揮者に注目。緊張の中演奏に入りますが、そのとき寄る辺となるのは、日頃の練習で培ってきたものでしかありません。

 

筆者の初舞台は大学1年の演奏会。あがりまくりで、ろくすっぽ弾けませんでした。

澤村藤十郎さんの初舞台は、14歳の時です。歌舞伎の大俳優も、もしかしたら同じような経験をなさったのではないでしょうか。謹んでご快癒をお祈りいたします。

 

 

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第116回 雪降ろし                             平成25年1月19日

 

成人の日の大雪。都心や幹線道路沿いでは無くなりましたけど、住宅地ではあちこちに残っています。ふと屋根を見上げると、積もった雪が凍って電話線に絡んでいる…。危ないので降ろしてしまうことにしました。

 

おっかなびっくり屋根に上り、スコップで雪(というより氷)の塊をつつきます。氷の塊はいくつかに割れてドサドサと音を立てて落ち、無事に雪降ろしは終わりました。

 

ふと雪国の方々のご苦労が偲ばれました。

会津地方に3年ほど赴任していたことがあります。筆者在任中は雪が少ないと言われていたのですが、それでも会津若松市内で一晩50cm積もることも珍しくありませんでした。

除けても除けても積もる雪。その積もった雪を黙々と片付ける人を見ていると、本当に頭が下がりました。

以来「雪は降ったらすぐ除ける」をモットーとしていたのですが、さすがに屋根の上にはすぐに上がれず今日の作業となったのでした。

 

会津をはじめ雪国の方々は、今も雪と向かい合って暮らしています。大河ドラマで流れる懐かしい会津弁を聞きながら、その暮らしを偲んでいます。

 

 

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第117回 大寒                               平成25年1月27日

 

今の季節はまさに真冬。ここ数日、日本海側では大雪に見舞われそうです。気温も低く、寒さ対策には十分ご留意ください。

 

ところで、本邦で一番低い気温は何度だかご存知ですか?

それは実に氷点下41℃。明治35(1902)年1月25日のことでした。北海道上川郡旭川町、上川二等観測所(現:旭川市・旭川地方気象台)での記録です。

 

氷点下41℃とはちょっと想像できません。

かつて同地に赴任していた経験で申しますと、大体氷点下20℃を下回ったときマスクをせず外に出ると、まさに鼻毛が凍ります。

また平成11(2000)年の北海道東部大寒波の時、氷点下33.2℃を記録した北海道陸別町では、自動販売機の「あたたか〜い」飲み物が全て自販機内部で凍りつきました。

それよりもさらに低い−41℃。これはお湯を投げると一瞬のうちに凍りつき、この気温下で凍ったバナナで釘を打ちつけることができる…といった気温です。

外は一面の雪景色。中はストーブをガンガン焚いていて熱いくらいなのに、背中はひんやり…そんな光景を懐かしく思い出しています。

 

さて、「−41℃」と聞くと、筆者はどうしてもこちらの方思い浮かべてしまうのですが、この日本最低気温をネーミングしたお菓子があります。

ダイヤモンドダストをはじめとした雪国の風景をかたどったお菓子で、パッケージに『冷蔵庫で冷やしてお召し上がりください』とあるとおり冷やした方がおいしく、北海道土産にいつも利用していました。

旭川地方を訪れることがありましたら、ぜひご賞味ください。

 

 

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第118回 聴きあうこと                           平成25年2月2日

 

「ちょっと待て。汗水たらしてファーストバイオリンを指揮するよりも、仕草でバイオリン全員にフルートを聞くように伝えろ」

 

指揮の練習をする若き小澤征爾に、カラヤンから声が飛びました。

曲はブラームスの交響曲第1番。第1楽章の冒頭、フルート1本とファーストバイオリンがユニゾンでおりてくるところ。フルート1人に対しバイオリンは16人です。小澤征爾は人数の多いバイオリンを合わせようと振っていました。

 

そこへ師匠のカラヤンからのアドバイス。

小澤がその通り振った結果は、「まったくそのとおり。バイオリンの人はフルートを聴くために小さい音で弾く。そうするとフルートの音も出てくる。2回でぴったり合いました」

 

このエピソードですが、筆者は「演奏者はお互いをよく聴きあえ」というカラヤンのメッセージが込められているのでは、と感じました。

 

そういえば、テレビでカラヤンの別のリハーサル風景を見たことがあります。

カラヤンは曲の途中、不意に指揮をやめ、じっと聴く姿勢をとりました。しかし曲を止めたわけではないので、オーケストラは自分たちだけで演奏を続けていきます。お互いの音を聴きあわないと曲を続けることはできません。

カラヤンは指揮をやめたことによって、オーケストラがお互いを「聴きあう」ことを促したのです。

 

ともすれば目の前の楽譜だけに集中してしまい、他に目が(耳が)いかないことがままある筆者としては、大いに参考にしたいエピソードです。

 

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第119回 曲目解説                              平成25年2月9日

 

頼まれて曲目解説を書くことになりました。

誰でも知っている、耳にしたであろうという曲なのですが、改めて書くというのはなかなか難しいものです。

 

素材は揃っています。作曲者・曲の謂われや構成。さらにネットで検索すれば参考にできる文はたくさん見つかります。

ただ、それらの素材を丸写ししても仕方がありません。うるさく言えば著作権の問題がありますし、何よりそんな事をしても書く方としては面白くもなんともないからです。

素材をいかに組み合わせていくのか、如何に著者ならではのエピソードを組み込んでいくのか、楽しみながら取り組んでいきたいと思います。

 

 

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第120回 M.M.=100                        平成25年2月16日

 

心肺蘇生法(CPR)の講習がありました。

急に意識を失って倒れた人がいたら、どうするか?

自発呼吸があればよし、なければ直ちに心臓マッサージを始め、同時にAEDを手配する…というものです。

 

その心臓マッサージの実技練習をしました。

人形の胸の真ん中に手の付け根の部分を重ねておき、肘をまっすぐ伸ばします。

そして1分間に100回の割合で心臓を圧迫するのですが、この「1分間に100回」というのが案外分かりにくいもの…そこで講師が使ったのは、何とメトロノームでした。

 

その「ピッ・ピッ・ピッ」というリズム、どこか耳に馴染みがある…と思ったら、なんだ、自分がいつも練習の時メトロノームで鳴らしているテンポではありませんか。

普段馴染んだテンポが意外な所で出てきて、うれしいやら可笑しいやら。おかげ様でCPRを実践することになっても、どうにかなりそうです。

 

ちなみに、歌をうたう方法もあります。中島みゆきの「地上の星」を普通のテンポで歌うと、大体M.M.=100だそうですよ。

 

 

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第121回 中古カメラ                            平成25年2月24日

 

銀座のデパートで中古カメラ市が開かれ、覗いてきました。

何を隠そう、筆者の第2の趣味は写真です。

会場に入ると、大体1950年代から1980年代位までの古典的名機たちがずらりと出迎えてくれました。

 

中古カメラの最大の特徴。それは一部を除きフィルムを入れれば写真が写る実用機であることです。

この「実用機」というのが、中古カメラに魅力を感じる最大のポイントなのかもしれません。

 

今や写真は携帯・スマホ・タブレット端末の普及により、ネット上を目まぐるしく流れています。フィルムを使うのは時代遅れも甚だしいのかもしれません。

しかし、これら古典的名機たちはちゃんと手入れをしてやり、食うもの(フィルム)を食わせて(入れて)やれば、最新のデジカメも敵わないような写真を撮ることができます。それこそ、古いカラーチェが現在でも立派に弾かれているように。

 

せっかく訪れた中古カメラ市です。筆者が見つけた掘り出し物は、二眼レフの専用ストラップです。自宅で寝ていたカメラを持ち出すには、丁度いい買い物でした。

 

 

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第122回 突然ですが                             平成25年3月2日

 

時は桃の節句。お雛様は飾りましたか?

で、お雛様とは何の関係もありませんが、クイズです。

お気楽にお考えください。

 

次の作曲者(家)は誰でしょう?

 

第1問

「作曲者がパリ音楽院在学中に作られた、初期の傑作。ルーブル美術館収蔵の『マルガリータ王女』の肖像画からインスピレーションを得たと言われている。原曲はピアノ曲であり、のち作曲者自身の手でオーケストラ曲に編曲された。マンドリンアレンジも多くなされている。」

 

第2問

「国民音楽として記念碑的な6つの連作交響詩。いずれもその国の風物・歴史に題材をとっており、特にその第2曲は有名で、単独で演奏されることも多い。」

 

第3問

「第1楽章では力強いユニゾンによる王の主題のあと、ハープの伴奏の独奏ヴァイオリンが王妃のテーマを奏でる。この王と王妃のテーマは、この曲中繰り返し形を変え現れる。この曲は「千夜一夜物語」をモチーフにしている。最初のうちは荒々しい王のモチーフが次第に穏やかになり、終曲には王妃のモチーフと見事に融け合っている。」

 

第4問

「本邦を代表する音楽家の1人。管弦楽団の設立に尽力するなど、日本における西洋音楽の普及に努めた。また、カーネギーホールで自作を演奏したり、ベルリン・フィルやレニングラード・フィルを指揮するなど、国際的にも活躍した。

管弦楽曲、「この道」「からたちの花」といった歌曲から童謡「赤とんぼ」、東大・日大といった大学の校歌など、その作曲範囲は広い。」

 

春のひと時、楽しんでいただければ幸いです。

 

 

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第123回 「音に命あり」                          平成25年3月9日

 

まもなく、あの日から2年が経ちます。

逝去された方に、謹んで哀悼の意を捧げます。避難を余儀なくされている方に、心よりお見舞い申し上げます。そして復興・復旧に携わる方に、深く敬意を表します。

 

幸い私たちは、普通の音楽活動をすることができています。しかし、この間他に何かできたのだろうか?考えてしまいます。

そんな折、千住真理子さんの文(「音に命あり」)を拝見しました。これは千住さんが、ご自身の挫折と立ち直りの経験について書かれたものです。そしてその立ち直りのきっかけは、僭越ながら私たちの気持ちに通じるものがあるように感じました。

私たちができることは、演奏することです。演奏活動を続けていくことが、被災者の方々へのエールとなりますことを願ってやみません。(千住真理子さんの「音に命あり」 全文はこちらをご覧ください)

 

 

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第124回                                 平成25年3月17日

 

このところ日中は大変暖かく、東京では桜の開花となりました。これは観測史上もっとも早い開花だそうです。

その昔、万葉の頃は「花」というと「梅」を指しました。これは、遣隋使など大陸の影響によるものと聞いたことがあります。

その後、日本が大陸の影響を離れ日本独自の文化を開花させていく中で、「花」というと「桜」を指すようになってきたそうです。

 

楽曲で「花」といえば、まず「花」(瀧廉太郎作曲、武島羽衣作詞)が浮かびます。誰も一度は口ずさんだことがあるのではないでしょうか? 瀧21歳、武島28歳という若々しいコンビの名作です。

また「荒城の月」も、その歌い出しは夜桜の美しさを愛でています。

 

ところで我がマンドリン曲では、「花=桜」をテーマとしたものはどんな曲があるのでしょうか?

筆者は、満開に咲き誇り、はらはらと散ってゆく桜を描いた「杜の鼓動W 桜の風景」(丸本大悟)くらいしか知りませんが…。

「桜」というテーマがあまりにも身近なだけに、却って曲にしにくいのかもしれません。

 

前々回(122回)の回答

 

第1問

問題の曲名は「亡き王女のためのパヴァーヌ」、作曲者はモーリス・ラヴィエルです。

ヒントは『マルガリータ王女の肖像画を見てインスピレーションを得た…』という件でした。

曲名の「亡き王女」とは、このマルガリータ王女のことです。

マルガリータ王女は17世紀のスペインの王女で、時の神聖ローマ皇帝に嫁ぎ、若くして世を去りました。その生涯に何か感ずるところがあったのでしょうか。

 

第2問

ヒントは「国民音楽として記念碑的な6つの連作交響詩」です。

これはいうまでもなく、チェコの国民音楽の父といわれるベドルジハ・スメタナの連作交響詩「わが祖国」のことです。

第2曲「モルダウ」は特に有名で単独でも演奏されます。

その他の曲名は第1曲「ヴィシェフラド」、第3曲「シャールカ」、第4〜6曲「ボヘミアの森と草原から」「ターボル」「ブラニーク」。

「モルダウ」以外の曲を耳にすることは少ないのですが、「プラハの春音楽祭」のオープニングは6曲通しで演奏されることが恒例になっています。

 

第3問

「千夜一夜物語」をモチーフにした楽曲はたくさんありますが、ハープの伴奏によりヒロインのテーマがソロ・ヴァイオリンで奏でられるこの曲は、ヒロインの名前と同じ「シェヘラザード」、作曲者はリムスキー=コルサコフです。

 

第4問

「この道」「からたちの花」「赤とんぼ」…作曲者は、山田耕作(耕筰)です。

わが国を代表する音楽家だけあってその活動範囲は幅広く、こんな曲まで手掛けていたのか…と驚きの連続でした。

 

 

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第125回 ♯・♭の数                            平成25年3月23日

 

「あ゛〜♯が4つだよ〜」

新しい譜面が配られた時、何を見ますか?まず曲名、次いで♯・♭の数ではありませんか?

♯・♭が沢山ついている譜面は、読譜はしづらいわ運指はやりにくいわで、どうも敬遠しがちです。

 

ところが前回の「春の宵コンサート」の時です。

アンコールとして用意したのは「Stand Alone」でした。この曲は♯2つで始まりますが、最後に突然♭3つに変わります。

「うへぇ、曲の最後に来て難しくなった〜」と思ったのですが、曲は軽快に終わります。

 

ご察しのとおり、これは主音が半音上がった(D→D♯)ことによる効果です。

それならば譜面をD♯(嬰ニ長調)で書いてもらえばよさそうなものですが、そうするとDから1オクターブ全ての音に♯またはダブル♯がついて記譜は不可能。そこでD♯と異名同音のE♭(変ホ長調)で表されているのでした。

このことを知ってから、読譜に俄然興味が湧いてきました。

 

赤城淳先生の編曲に、「古賀メロディ傑作集」があります。古賀政男の「青い背広で」「男の純情」「東京ラプソディ」3曲のメドレーですが、♯・♭は次のようになります。

「青い背広」♭1つ、「男の純情」♯2つ、「東京ラブソディ」♯1つ→♯4つ→♯・♭なし→♯3つ。

 

これを調性で書くと、こうなります。

ニ短調(d-moll)→ニ長調(D-dur)→ホ短調(e-moll)→ホ長調(E-dur)→イ短調(a-moll)→イ長調(A-dur

同主音の短調→長調の繰り返しで曲を盛り上げていっているのがわかります。

 

主音は全音2度ずつあがっている…と思いきや、「東京ラブソディ」でe→aと5度下がっているのはなぜでしょうか? e→fに進行すると、次はヘ短調。ヘ短調は♭4つです。記譜が難しくなることを避けたのでしょうか?

あるいは同じ曲(東京ラブソディ)の中なので、ドミナント進行で5度下がったのでしょうか。

 

譜面を見ながらあれこれと考えるのも、 また楽しいものです。

 

 

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第126回 今こそ別れ目                           平成25年3月31日

 

 明日からいよいよ新年度が始まります。10日ほど前に開花した桜も頑張って咲き続けてくれ、この春からの新入学生・新社会人の方々の新しい門出をお祝いしているかのようです。

 新…になる前にあるのが「卒業式」。卒業式で歌う歌は、「仰げば尊し」。筆者も卒業式の時歌いました。

 ほかにも、「蛍の光」「贈る言葉」など、どれも定番と言ってよい歌があります。

 

 しかし今は卒業式の定番曲は変わっているようです。一番人気のその歌は、「旅立ちの日に」。

 赴任当時「荒れた」学校を、「歌は心を健康にする」との信条から「歌声の響く学校」を目指して取り組んだ新任の校長先生と、音楽の先生。二人の取り組みに、その荒れた学校内が、次第に歌う楽しさにあふれていったといいます。

 そして赴任3年目の卒業式に、「卒業生に歌を贈りたい」との思いから、校長先生が作詞、音楽の先生が作曲して作られたのがこの「旅立ちの日に」です。

 最初はその年1回のみの曲であったはずの曲が、翌年も在校生に歌われ続け、やがて全国に広まっていったのです。

 この曲をきっかけに合唱にのめり込み、プロになった人もいます。音楽は確かに、人の心を健康にするのですね。

 

 この春から新入学生・新社会人になる方々が、この歌の歌詞のとおり、未来を信じて飛び立っていかれんことを。散りゆく桜の花と共にお祈りしています。

 

 

 

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第127回 ○と△の歌                             平成25年4月7日

 

わが国の現代音楽を代表する作曲家、武満徹さんの軽快でコミカルな歌です。

ユーチューブで見つけ、気に入って早速楽譜を購入しました。あわよくばマンドリン編曲しようとの魂胆です。

 

さて譜面を開いてびっくり。

曲の出だしはいきなり♭5つ(変ニ長調)、そして曲の中ほどで♭1つ(ヘ長調)に転調します。

これは一体どういうことなんだろう。なぜ出だしを変ニ長調という調にしたのだろう?

 

…黙考することしばし。

変ニ音とへ音は長3度の音程差にあることに、気付きました。

長3度は、全音2つ(半音4つ)の音程差です。ハ長調のDoとMiの音程と同じといえば、お解りでしょう。協和音ですし、後半で主音が3度あがったことにより、明るい爽やかな強調されます。

もともとは歌曲ですから、歌いやすい調性を選ぶ必要があったと思います。そこで選ばれた調が変ニ長調→ヘ長調なのでしょう。

 

マンドリン編曲をするときは、やはり♯♭はなるべく少なくしないと弾きづらいでしょう。「♯♭は3つ以内」とは、かのモーツアルトも言っていたかな?

どんな調がいいのか、これからいろいろ試してみようと思います。

 

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第128回 拍手                               平成25年4月14日

 

新しいオーディオシステムのプロモーションを聴いてきました。これまでのものと違い、音がより立体的に聴こえてくるシステム。CDなのに、まるで目の前に演奏者がいるかのような臨場感でした。

さて曲が終わっても身じろぎできず…というのは、あまりの音色に感動していて、暫くはこのまま余韻に浸りたい…そんな気分だったのですが、曲が終わるやいなや拍手をする方もいて、その望みは叶いませんでした。

 

演奏が終わって拍手をするタイミングは、なかなかムズカシいものがあります。

これが例えば人気アイドルグループのコンサートだったら、聞く方もノリノリで曲の最中から手拍子足拍子、曲が終わらないうちに拍手に歓声…だったでしょう。

 

一方クラッシック音楽では、最後の音が消えるまで静かに聴いていたい。

もちろん曲にもよるのでしょうが、演奏が終わり、ホールの残響が消え、指揮者・演奏者が構えを解いたとき、暖かい熱心な拍手が湧き起こりそれが長く続く…というのが理想のように思います。

 

最後にこんな言葉を…

「一つの交響曲を聞くとき、その演奏が完結した時に、はじめて聞き手はこの交響曲の全体像を画くことができる。音楽の鑑賞にとって決定的に重要な時間は、演奏が終わった瞬間、つまり最初の静寂が訪れたときである。」(芥川也寸志「音楽の基礎」岩波新書)

 

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第129回 戦車より強し                           平成25年4月20日

 

金曜の夜、食事をしながら見るテレビは楽しいものです。一週間の疲れを吹き飛ばしてくれます。昨日はとても素敵なご老人を紹介してくれました。

 

田中猛さん、86歳。長崎県のご出身で、今は遠く極東ロシア・ハバロフスク市で暮らしています。田中さんはそこで日本語と日本の歌を教えていて、日ロの架け橋になっています。

 

実は田中さんにとって、極東ロシアで暮らすのは人生二度目です。

最初は第二次大戦後のシベリア抑留によるものです。

約60万人が抑留され、重労働や栄養失調で約5万5千人が命を落としたシベリア。

田中さんはそんな中、奇跡的に生還しました。

 

帰国後は都市開発の専門家として活躍していた田中さん。

転機は1994年。ハバロフスクでの講演、そして同地で日本語を教えて欲しいとの依頼でした。

「シベリアでは酷い目に遭ったが感動もあった。大自然、地平線におちていく夕日。つらかったというだけで終わるのはつらい」と、翌年単身で移住しました。

実はそのとき、田中さんの力になったのが音楽でした。

 

日本語授業では、日本を身近に感じてもらいたいと積極的に音楽を取り入れました。

「ロシア人は歌が好き。子どもたちはすぐに覚えてくれる」。

「椰子の実」や「バラが咲いた」など日本の歌はもとより、ロシア民謡の「カチューシャ」も日本語で楽しそうに歌ってくれる子どもたちは、田中さんの喜びとなりました。

 

また日本文化サークルなどで日ロの民謡を歌えば、たちまちキスの嵐を浴びる自称「じいさんとばあさんのアイドル」になれる。

いまやハバロフスクで、日本語と音楽を通して日ロの架け橋となって活躍されています。

 

田中さんはしみじみとこう語ります。

「戦車や飛行機では人の心は変わらないけど、音楽は変えることができる。音楽は戦車や飛行機より強いんだ」

末永いご活躍を祈念します。

 

 

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第130回 電王戦                              平成25年4月27日

 

先日、将棋の電王戦対局で、コンピューターソフトが人間に勝ち越した…と話題になりました。コンピューター対人間という対局は、かつては人間の方が圧倒的に優位といわれてきましたが、ついにこの時が訪れましたか…。

 

しかしその中身を見てみると、例えば第5局。人間はプロ棋士1人だったのに対して、コンピューターは対局場にある1台に650台だか660台だかのPCが接続されていたといいます。正味1対660の対戦だったわけで、どうも人間にとっては圧倒的なハンデ戦だったように思えます。

こう考えてみると、ソフト開発者には失礼かもしれませんが、コンピューターはまだまだ人間には敵わないのではないかとホッとしています。

 

さて音楽の世界でコンピューターは、どうなのでしょうか。

電子ピアノなどに「自動演奏」の機能がついているのはよく見かけますし、シンセサイザーなどいわゆるコンピューターミュージックは一つの分野として確立しています。

そうではなく、ここでは普通の楽器をコンピューターが弾けるのか? もちろんコンピューターは演奏する機能がありませんから、普通の楽器を弾くロボットがいるのか?ということになります。

 

試しにネットで検索してみますと、これがびっくり。

バイオリンを弾くロボットあり、トランペットを吹くロボットあり、フルートを吹くロボットあり。

極めつけはヘビィメタルのロックを演奏するロボット3人(?)組!! ギター・ベース・ドラムをかき鳴らし重厚なサウンドを響かせていました。よくぞここまで…。

 

もっともその演奏の質の点、例えばアーティキュレーションやアゴーギグであるとか、合奏する場合のアインザッツ、あるいはお客様とコミュニケーションをとる場合などを考えますと、これらロボットたちが人間にとって代わるのは、まだまだまだまだ相当先のことでしょう。

こちらは、かなり安心です。

 

 

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第131回 GW                                平成25年5月3日

 

GW後半に入りました。いかがお過ごしですか?

どこかへ出かけるもよし、自宅でゆっくりするもよし。

そして普段できないことをじっくりやってみる、というのもいいものです。

普段できないこと、やっていないこと…例えばSolo曲です。

 

以前聞いて買っておいたAprès un Rêveの譜面を引っ張り出してきました。

聞いたのはセロだったので、セロ譜です。あらためてよく見てみると、これがまた。

全48小節の曲なのですが、前半16小節がハ音記号(テノール記号)、後半32小節はト音記号。最高音はF5(A線第20フレットのFa)というハイポジです。

 

マンドセロの譜面は通常へ音記号で書かれ、最高音は概ねC5(A線第15フレットのDo)位までです。ハ音記号やト音記号には滅多にお目にかかりません。

普段まず使わない音域ですし、我らがマンドリン属はフレット楽器なので音にならないかもしれません。

 

「それでも」楽器にフレットがあるということは、音は出るということです。

この譜面をよく見ると、D線でも同じくらいのハイポジで運指するよう指示があります。

普段あまり使わないハイポジションに、じっくりと挑戦してみましょうか。

 

 

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第132回 三味線                               平成25年5月12日

 

先日行った温泉で、面白いミニコンサートがありました。

兄弟のデュオで、一人がドラム&キーボード、もう一人が津軽三味線!

始めは少々危ぶんでいた組み合わせでしたが、三味線とドラムというのは、おっ、意外と合っています。冷やかしのお客様も一人ひとりと引き込まれていき、最後には満員となった客席から盛大な拍手を浴びていました。

 

三味線は日本を代表する弦楽器です。弦を撥ではじくので、マンドリンと同じ撥弦楽器です。

中国の三弦(サンチェン)という楽器が原型で、今から400〜500年ほど前に琉球を経由してもたらされたという説が有力です。伝わってくる間に独自の改良が加えられ、今日に見る三味線になりました。

 

三味線は「天神」(糸巻き)、「棹」(ネック)、「胴」(ボディ)の3つの部分に分かれます。

このうち、「棹」は収納や持ち運びに便利なよう3つに分割できるものがあるそうです。セロやギターの人が聞いたらうらやましがるでしょう(?)。

また、胴は木の枠に動物の皮を張って作られています。

ん?木の枠に皮を張る? これは太鼓の作りと同じではないですか。なるほど、ドラムと合うわけです。

 

三味線で特徴的なのは、調弦にあります。

伴奏楽器として発達してきた三味線は、西洋楽器と違い、唄い手の声の高さに合わせて調弦します。

一の糸(一番太い弦)を基準に、二の糸・三の糸を合わせるのですが、この組み合わせにも基本は3種類(本調子・二上がり・三下り)もあります。さらに曲の途中でも調弦を変化させることがあるというのですから、驚きです。

 

さて冒頭でお伝えした兄弟デュオは、福島県郡山市出身、「鬼灯(ほおずき)」のお二人です。

興味のある方は下記のリンクへどうぞ!

 

鬼灯〜houzuki〜「鼓動〜kodou〜」 - YouTube (Youtubeへ移動します)

 

 

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第133回 イメージトレーニング                       平成25年5月19日

 

この秋賛助出演するクラブから、楽譜が送られてきました。

今秋はスケジュールがタイトになりそうです。しかし、先方に迷惑をかけてはいけません。そこで、楽器で音を拾う前にイメージトレーニングしてみました。

まず調性・テンポを確かめ、音符を見て指使いをシュミレーション。ディバイスや繰り返しを確かめます。

 

学生のとき弾いたことがある曲がありました。こういう曲は楽です。昔取った杵柄で多分弾けるでしょう。ジャズのスタンダードナンバーなど有名な曲も、その曲がイメージできるうちは何とかなりそうです。

 

困るのは全く知らない曲や、管弦楽曲をマンドリンアレンジした曲などです。

前者では曲のイメージがつかめないこと、また後者では、自分の音がオケの何の楽器にあたるのか分からないことなどが理由です。

こちらはYoutubeなどの動画サイトの検索、はたまたポケットスコア購入に行ってきましょうか。

うん、これではなかなか楽器を持って音が拾えません。

  

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第134回 かやのき・土曜コンサートに出演しました              平成25年5月26日

 

快晴の25日、横浜市大場地域ケアプラザでの「第43回かやのき・土曜コンサート」に出演しました。開場は午後1時半ですが、その30分も前からお客様が続々ご来場。開演の2時には満席のお客様となりました。

 

今回は昨年の10周年コンサートでの曲を中心にアニメソング・映画音楽などを加えてプログラムを組みました。

幸いお客様には好評で、アンコールを2度に亘っていただくハプニングが! アンコール曲は1曲しか用意していなかったので、急遽本日のプログラムからご希望の曲をリクエストいただき再演しました。

 

 

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演奏曲目:スペインの花・マンドリナータ・碧空・エターナリー・愛の夢第3番・鉄腕アトムのテーマ

ミッキーマウスマーチ・パリの操り人形・古賀メロディ傑作集

(アンコール:浜辺の唄・碧空)

 

終演後、お客様から「昔を思い出して懐かしかった」とお言葉をいただいたり、「私のところでも弾いてほしい」とリクエストいただいたりしました。これからも地域の方と触れあえる演奏をしていきたいと思います。

 

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第135回 臨時司会者                            平成25年6月2日

 

先週のかやのきコンサート余話です。

 

アンサンブル青葉では、演奏会の司会進行は指揮者が務めているのですが、今回は風邪気味ということで声が出ず、急遽代役を立てることになりました。

指名されたK君、身内が言うのも何ですが、突然の代役にもかかわらずなかなか堂に入った司会ぶりで感心しました。

もっとも本人に言わせると、「何を言ったらいいのか判らず、必死にホームページの曲目解説の記事を思い出していた」そうです。

そして録音を聞いては「ああ言えば良かった、こう言えば良かった」と演奏そっちのけの反省ぶりでした。

 

演奏会にもよりますが、適当な司会進行はお客様をリードし、演奏会を盛り上げてくれます。

今回は、たぶんマンドリン音楽初心者のお客様が多かったはずです。そのお客様が楽しんでいただけたなら、それがベスト。K君、今回はお疲れ様でした。

 

 

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第136回 桑田さんから教わったこと                     平成25年6月8日

 

先日、NHKで桑田真澄さんのインタビューが放映されました。ご覧になった方も多いかと思います。

(6月3日放映:クローズアップ現代「“最弱”チームは変われるか〜桑田真澄と東大野球部〜」)

連敗の続くチームに特別コーチとして就任した桑田さん。その桑田さんから、立て直しのためどんなコメントが出てきたのか、ご紹介したいと思います。

 

常に考えて動く

 

「練習は量と時間をかければ上手くなるものではない。どれだけ質の高い内容のある練習をするのかがポイント。

(ピッチングでいえば)100球投げたからいい、というのではなく、何球集中して(アウトローに)投げ切ったか。なぜ(ボールが)そこに行かなかったか、どこが悪かったのか一球ごとに考えて投げる。

自分で考えて行動できないと、いい選手になれない」桑田さんのコメント(要約)

 

私たちに例えれば、社会人である私たちは、練習にかけられる時間が限られます。

限られた練習環境の中で、どういう練習をすればいいのか。弾けなかったときは何が原因なのか、今よりより良い弾き方(ポジション・運指など)はないか、常に考えて練習、ということが大切になります。

 

自分に自信を持つ

 

「自分自身が自分のことを信じていなければ、いいプレーなんてできない。

自分が信じられるような練習をしていかないと、試合で自分なんて信じられない。」

 

「では、どうやったら自信を持てるようになるのか。

それは、練習で少しの、小さな成功体験を積み重ねていって自分に自信を持っていく。

これが非常に大事なことである。」桑田さんのコメント(要約)

 

これは試合を「演奏会」、プレーを「演奏」と置き換えれば、そのまま日々の私たちの練習に繋がります。

 

この二つは、当たり前のことかもしれません。

しかし甲子園そしてプロ野球で活躍した桑田さんの口から語られるとき、それが改めてとても大切な、重みのあることと気付かされます。

 

桑田さん今後の活躍を期待します。

 

 

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第137回 早稲田大学ギタークラブOB会で演奏しました             平成25年6月15日

 

快晴の8日、早稲田大学ギタークラブのOB会が主催する「第7回ギターを愛する会」が開催され、アンサンブル青葉メンバーがマンドリンアンサンブルを披露しました。

 

早稲田大学ギタークラブ(WUGC)は1962年に創立された、早稲田大学公認の音楽クラブです。同大学のサークルの中で、特に歴史のある団体の一つです。

そのWUGCのOB会の方が中心となって毎年「ギターを愛する会」の演奏が行われ、ギターを愛するOB・OGの方々によりギターの独奏・重奏が演奏されています。

 

そんな会になぜマンドリンアンサンブルが?とお思いでしょう。

実はアンサンブル青葉のメンバーにWUGC出身者がおり、「OB仲間にぜひマンドリンアンサンブルのよさを知ってもらいたい!」と働きかけて今回の演奏が実現したのです。

 

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演奏曲:エンジェル・コーラス(藤掛廣幸)、百万本の薔薇(P・Pauis)

浜辺の唄(成田為三)、ギター協奏曲ニ長調第1楽章(A・ビバルディ)

 

ギターを愛する会参加の皆さん、初めて聞くマンドリンアンサンブルに興味深々。温かい拍手をいただきました。そして演奏後は懇親会が開催され、和やかな時を過ごしました。

 

早稲田大学ギタークラブOB会の皆さん、どうもありがとうございました。

 

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第138回 徒然なるままに                         平成25年6月22日

 

ネットを見ていたら、52歳の母親が高校生の娘の身代わり受験をしたという記事が目にとまりました。なに、日本ではなくフランスで、です。

「テストで少しでもいい成績を!」という願いが高じると不正行為に繋がりますが、こうした行為は古今東西を問わず行われていて、受験生と試験官の一種のバトルでもあるわけです。

ちょっとご紹介しましょう。

 

その昔、中国で官吏登用試験「科挙」が行われていました。科挙は試験が何段階も続くのですが、その第三段階「院試」でのこと。

試験監督官は試験場を監督し、受験生に不正行為を認めた時は、その行為に応じて10種類の印を答案用紙に捺したといいます。

 

その10種の印とは

<移席>自己の席を離れること。

<換巻>両人が答案用紙をとりかえること。

紙(ちゅうし)>答案用紙または草稿用紙を床に落とすこと。

<説話>話し合い。

<顧(こはん)>四方八方を見まわし、他人の答案を覗きこむこと

越(ざんえつ)>他人の空席を見つけて割り込むこと。

<抗拒(こうきょ)>係員の指示に従わず反抗すること。

<犯規>答案作成上おかした規則違反。

<吟哦(ぎんが)>口の中でぶつぶついうこと。

<不完>時間切れになった答案の、最後のところに捺す。不正に書き加えられることを予防する。

(宮崎市定著「科挙」中公新書より)   

 

いかがでしょう。今も変わらぬ受験風景、準備不足でそわそわと落ち着かない受験生の姿が浮かんできませんか?

 

ところで、科挙では冒頭のような替え玉受験はどうやって防止したのでしょう?

さすがに写真どころか戸籍もなかった時代、受験願書(?)に本人の身体・顔立ちの特徴を書き、さらに会場で郷里の先輩が保証人となって確認したようです。

 

 

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第139回 神奈川マンドリンフェスティバル開催!              平成25年6月29日

 

快晴の23日、第31回神奈川マンドリンフェスティバル(KMF)が横浜市栄公会堂で開催されました。

 

今年のKMFには13団体が参加。各団体の単独ステージおよび合同合奏の14ステージが披露されました。

参加団体が多いため持ち時間は10分と短いのですが、それでも各団体とも個性豊かな演奏でステージを彩りました。中でも今年初めて参加した平均年齢25歳(!)の団体は、KMFではあまり演奏されてこなかった丸本大悟を熱演し、会場の注目を集めていました。

 

我がアンサンブル青葉は8番目に演奏。今年の演奏曲は、ヴェルキの「序曲第1番イ長調」です。参加者は13人と少人数ながら熱の入った演奏で、会場から暖かい拍手をいただきました。

 

第31回神奈川マンドリンフェスティバル参加団体(敬称略)

 

マンドリンアンサンブル・アマービレ

アンサンブルやよい&レモンの会

アンサンブル金沢マンドリーノ

マンドリンアンサンブル宙

なぎさマンドリンアンサンブル

泉マンドリンクラブ

神奈川マンドリン研究会

アンサンブル青葉

わかばマンドリーノ

アンサンブル・パストラーレ

パローマ・ブランカ

チルコロ・マンドリーノ

相模原マンドリン倶楽部

 

参加団体の皆さん、素晴しいステージをありがとうございました。来年の神奈川マンドリンフェスティバルでまたご一緒しましょう。

そしてご覧の皆さんも、来年はぜひ会場でお会いしましょう。来年は5月18日の開催です。

 

 

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第140回 明日は七夕                            平成25年7月6日

 

1年に1回、織姫と彦星が巡り合うときです。関東では気温が上がりそうですが、天の川が望めるでしょう。

 

で、七夕とは何の関係もありませんがクイズです。

設問は有名な作曲家の記述ですが、誰のことでしょう?

お気楽にお考えください。

 

第1問

その曲が初演された時、会場は大混乱に陥った。これまでにない楽器の使用、強烈なリズム、不協和音。会場からは嘲笑・野次が飛び交い、賛成派と反対派の顧客たちが罵り合い、殴り合いまで巻き起こった。会場に居合わせたサン=サースは冒頭で「楽器の使い方を知らないものの曲は聴きたくない」と言って席を立ったという。

 

第2問

今日では「音楽の父」として知られているが、生前は作曲家というよりオルガンの演奏家・専門家として知られていたにすぎず、没後急速に忘れ去られていった。

しかし彼の音楽は、息子たちやモーツアルト、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、リストといった音楽家たちに確実に弾き継がれていた。そして1829年、メンデルスゾーンによる「マタイ受難曲」のベルリン公演がきっかけで高く再評価されるようになった。

 

第3問

1901年初演されたその曲は、中間部のメロディーが時の国王エドワード7世に気に入られ、国王のために書かれた「戴冠式頌歌」において歌詞をつけて用いられた。

今日では第2の国歌、「希望と栄光の国」として愛唱されている。

 

第4問

わが国のマンドリン界きっての作曲家である。1927年の第1回マンドリンオーケストラ作曲コンクールで「空」が、翌年の第2回コンクールでも「北夷」がそれぞれ1位なしの2位を獲得した。

一時マンドリン界から遠ざかったが復帰し、晩年に至るまで数多くのマンドリンオーケストラ曲を作曲した。曲はわが国の歴史や風土をテーマとしたものが多い。

 

ところで織姫と彦星は、どんな関係なのでしょう?

 

 

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第141回 ちいさな演奏会                        平成25年7月13日

 

梅雨明けとなった7月6日、ちょっと風変わりな演奏会がありました。

 

子育て真っ最中、特にお子さんが保育前というお母さん・お父さんたちは、なかなか生の演奏を聞く機会がありません。

そうした親御さんの「ぜひ生の演奏を聞いてみたい!」という声に応えて、文京区小日向台町児童館が企画した「お母さんとお父さんと小さいお子さんのためのマンドリン演奏会」に出演しました。

 

 

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演奏曲

 

スペインの花・愛の挨拶

風の丘(魔女の宅急便)・さんぽ(となりのトトロ)

いつも何度でも(千と千尋の神隠し)

アンパンマンのマーチ・鉄腕アトムのマーチ

ディズニーファンタジー(中川 信良編)

 

 

 

 

会場客席(?)には、赤ちゃんや幼児を抱っこした若いお父さん・お母さんがぎっしり。

マンドリンオリジナル曲のほか、ジブリのアニメソングやアンパンマンのマーチが流れると子どもたちは大喜び。

可愛らしい歓声が絶えない、楽しい演奏会になりました。

 

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第142回 夏休み                             平成25年7月20日

 

終業式から一夜明け、待ちに待った夏休み。野に山に、思いっきり遊んで真黒になりましょう。今年の夏は暑さが続きそうです。熱射病には、気をつけてください。

 

さて、前々回のクイズの解答です。

 

第1問

初演が大騒動になった曲はこの曲だけではないそうですが、冒頭でサン=サースが席を立ったと伝えられるのは1913年初演のこの曲、「春の祭典」。作曲者はイーゴリ・ストラヴィンスキーです。

筆者は40年ほど前、レコード(懐かしい響きですね)で聞きました。

聞いたのはそのただ一度だけなのですが、大地が目覚め草木が芽吹いていく春の鮮烈なイメージと、強烈なリズムが今なお印象に残っています。

 

第2問

「音楽の父」といえば、ヨハン・セバスチャン・バッハです。

バッハはドイツ語で「小川」の意味ですが、ベートーヴェンは「小川なんてとんでもない。音楽におけるバッハは大海だ」と称えています。

そのバッハも、一時は忘れられた存在であったとは意外ですね。そういえば、「無伴奏チェロ組曲」の譜面も、カザルスが発見したものでした。

 

第3問

「希望と栄光の国」はイギリスの第2の国家として親しまれています。

このメロディーを中間部に持つ曲といえば「威風堂々第1番」、作曲者はサー・エドワード・ウィリアム・エルガーです。

エルガーはイギリス楽壇の重鎮として「エニグマ変奏曲」、オラトリオ「使徒たち」「神の国」、交響曲第1番などを作曲しています。また、婚約者のために作曲した「愛の挨拶」などの小品も有名で、広く演奏されています。

 

第4問

「空」「北夷」の作曲者はもちろん鈴木静一です。

 

今回のこの設問にあたり、鈴木静一の作曲した曲を調べてみました。

すぐに浮かぶのは、「細川ガラシャ」「失われた都」「雪の造形」「受難のミサ」などでしょう。

 

その他、「山の印象」「蝦夷」「スペイン第1組曲」「火の山」「幻の国〜邪馬台」「比羅夫ユーカラ」「朱雀門」「雪の女王」「アリババと40人の盗賊」…。テーマはわが国の歴史・風土のほか、童話や伝承・旅先での印象など多岐多様に亘っていて、驚くばかりです。

マンドリン界に身を置くものならば、一度は演奏してみたいものばかりですね。

 

 

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第143回 「清正さんと合奏を楽しむ会」に参加しました            平成25年7月28日

 

盛夏の21日、九州大学マンドリンクラブ同窓会関東支部による「清正さんと合奏を楽しむ会」が今年も開催され、アンサンブル青葉から九大出身の3名が参加しました。

 

 

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演奏曲

序曲「レナータ」 序曲「水車小屋の恋人たち」 糸杉の林にて 幻想的序曲「山嶽詩」

序曲「魅惑島」 夜想曲(Nottruno) カンタービレ 劇的序曲「幻の岩」

 

アンコール

「旅情に基づく変奏曲」「ロザムンデ・ポルカ(ビヤ樽ポルカ)」

 

 

私たちにはおなじみのマンドリンオリジナル曲のほか、吹奏楽曲のマンドリンアレンジ曲、最新の曲まで幅広く演奏されています。

今年で10回を迎え、ますます充実していく「清正さんと合奏を楽しむ会」。

来年はどんな曲を聴かせてくれるのでしょうか、今から楽しみです。

 

 

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