アンサンブル青葉

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このページでは、メンバーの自己紹介や各種の音楽談義、はたまた音楽を離れてのおしゃべりを掲載しています。

果たして、どんなおしゃべりが聞こえてくるでしょうか?

 

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2010(H22)年10〜3

2011(H23)年3〜7

2011(H23)年7〜12

2011(H23)年10〜1

2012(H24)年2〜5

2012(H24)年5〜12月

2013(H25)年1〜7

2013(H25)年8〜12

2014(H26)年1〜12

2015(H27)年1〜6

2015(H27)年7〜12月

2016(H28)年1〜6月

 

2016(H28)年7〜12

2017(H29)年1〜6月

2017(H29)年7〜12

2018(H30)年1〜6

 

2018(H30)年7〜12

2019(H31)年1〜12

2020(R2)112

工事中

2021(R3)年1〜12月

工事中

 

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第707回 オザキ譜庫とは                           2024年4月20日

 

マンドリン音楽をやっている人ならば、誰しも一度は赤い表紙の譜面をご覧になったはず。

京都府在住の医師、尾崎信之氏が集めた7,000曲とも、10,000曲ともいわれるマンドリンオリジナル曲の楽譜および資料です。尾崎氏の提供により一般に公開されており(現在はオザキ譜庫管理委員会が管理)、初期のマンドリンオリジナル曲を演奏するときは避けては通れません。

 

さて、筆者は最近オザキ譜庫の楽譜にチャレンジしております。今は新曲の選曲時期なのですが、マンドリンオリジナル曲の古典、クラシックに相当するような曲で何かいい曲はないだろうか?…と思っていた矢先、そうだ、オザキ譜庫から選んでみようと思い立ったのです。つまり、オザキ譜庫の膨大な曲の中から、一曲選んでみようと企んでいるわけです。

 

しかし、そう簡単に選ばせてはくれません。例えば、具体的な曲名を知っていて、たくさんある編曲の中から自分たちにあった編曲を選ぶ、というなら比較的簡単です。しかし、筆者の不勉強でして、オザキ譜庫に収録されている曲に何があるのか知らないのです。

そんなあやふやな状態から、一曲明るく楽し気で、かつ(なるべく)簡単な曲を選ぼう…という虫のいいことを考えているのですから大変です。

 

代理店でカタログを見る、題名は横文字ですので、まずそこで躓きます。最初のページが見本についていますが、出だしの序奏部と主題提示部で調や速度が違う曲も多く、曲全体がなかなか想像できません。また、編成もマンドリンオーケストラのフル編成が必要なのか、アンサンブルでもできるものなのか、よく見分けておく必要があります。

また、自分はこれがいい、と選んだとしても、他のメンバーがイヤだといえばやはりだめですし。

 

無数のカタログを眺めながら、これはまるで宝くじを引くようなものだな…ふと、ぼやいております。

確かにくじ引きかもしれません。でも、このくじには外れくじはありません。引いた譜面が、青葉の新しい顔になってくれれば、それは大当たりの一等賞です。そんな曲を探して、今日もオザキ譜庫をあたってみます。

 

 

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第706回 Allegroとは                             2024年4月12日

 

音楽用語はイタリア語で記譜されます。私たちがよくお目にかかるのは、例えばAllegroのような速度標記。Allegroは普通「早く」と訳されております。具体的に手元のメトロノームを見るとM.M.132Allegroの表示があります。曲によって多少の上下はありますが、大体そのくらいのテンポを指すことが多いですよね。

しかし、実際のイタリア語には「Allegro=早い」という意味はない、と言ったら?

 

イタリア人はAllegroを普通は「陽気に」「楽しい」「明るい」といった意味に使います。たとえば、イタリア人が「あの人はとってもAllegro」と言えば、「陽気で楽しそうな人」ということなのです。

 

ではなぜAllegro=速い、という意味になってしまったのでしょうか。

それは、「陽気」で「楽しい」ときの心の状態からです。「陽気」で「楽しい」、ワクワク、ウキウキ、ドキドキしているその名心持ちには、快活で心地よい「速さ」を伴っているはずです。このような期待感・爽快感からAllegroには速度感を表す「速く」というイメージが自然とくっついてしまったわけです。

そして、イタリアでは明るくても同時に「軽さ」を伴なわないものはAllegroとは言いません。「明るさ」と「軽さ」、この二つが同居していることが大切だと言います。

 

いかがでしょう。ちょっとAllegroに対するイメージが変わってきませんか?

 

以上は、ピアニスト関 孝弘さんの著書「これで納得!よくわかる音楽用語のはなし」からの抜粋です。(全音楽譜出版社刊:奥様のラーゴ・マリアンジェラーさんとの共著)

興味のある方は、ぜひご一読を。

 

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第705回 指揮者の有無                            2024年4月6日

 

さて、複数の奏者が合奏するとき。何人くらいの合奏から指揮者が必要になって来るのでしょう。

 

一番簡単な二重奏、例えばマンドリンの二重奏、マンドリンとギターの二重奏などでは、まず指揮者は要らないでしょう。

マンドリン二人にマンドラ・ギターを入れた四重奏ではどうでしょう。これも指揮者はまだ不要で、お互いの聞き合いで出来そうです。

 

さて、さらに人数を増やしてみましょうか。上記の四重奏に、セロとバスを入れてみます。まだまだセーフかな?

さらに高音の4パートは各々1プルトにしてみましょう。そうすると総勢10名になります。…そろそろアンサンブルでは厳しくなったのではないでしょうか。

 

指揮者の役割というと、まずはテンポの指示。強弱、アインザッツやアゴーギグの指示などがあげられます。

そして、スコアを理解し曲の解釈をつけていく、という作業も必要になってきます。

この作業が奏者全員で共有できていれば、多分指揮者は必要としない、と言えるのではないでしょうか。

 

アンサンブル方式をとる場合には、多分奏者には指揮者のいる場合より一層の努力が求められることになります。

 

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第704回 春間近                               2024年3月23日

 

どうも今年は天候不順らしく(?)、また寒さがぶり返してきました。

しかし、おかげで桜は季節に合わせて咲いてくれそうです。高知で今日開花、東京はあと23日でしょうか。

 

さて、演奏会にはアンケートがつき物。アンケートと言えば、プログラムに紙をはさんでおくのが従来の方式です。

これには書かれたものを見るという楽しみがある反面、準備がめんどうくさいという欠点があります。

アンケート用紙を設計し、印刷をかけ、プログラムに一枚ずつ挟み込んでいかねばなりません。

幸いなことに青葉の演奏会会場は、これまで最大で350人のところでしたからたかが知れているとはいえますが、有名団体など1,000人規模の演奏会をやるときにはそれなりに苦労が必要になります。

 

ところで、最近はQRコードを使ってアンケートフォームにアクセスし、そこからダイレクトに提出してもらう手法をよく目にします。

これはどうやって作るのかしらん?

 

そこで研究してみました。

なに、ブラウザに「アンケートの作り方」と入力し、検索をかけただけですが、たちまちいくつものサイトや動画がヒットしました。

 

結論的に言ってしまうと、Googleのアカウントを持っている人はそこから簡単にアンケートフォームを作成できる、ということです。

Googleアカウントなんて持ってない!」と思っていましたが、何のことはない、G-mailを使っている筆者にはGoogleアカウントがありました。

そこから実に簡単にアンケートフォームができてしまいました。

 

さて問題はQRコードの生成ができないということです。これはプラウザの問題で、GoogleChromeであれば生成してくれるらしいのですが、筆者はMSEdgeなので上手く生成してくれません。どうしようが頭をひねっています。

いっそのことChromeをダウンロードするか。それともPCそのものを、もうだいぶ長く使っているので買い換えようか。

頭を悩ます問題です。

 

 

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第703回 春の曲                               2024年3月16日

 

先週雪が降ったかと思えば、ここのところ一気に暖かくなってきました。

桜の開花の話もちらほらと聞こえてきます。

 

こんな季節は、やはり春にちなんだ曲を演奏したいものです。

ところで「春の曲」というと、どんな曲を思い浮かべますか?

 

「春をテーマにした曲には、どんな曲がありますか?」

Chat GTPに聞いてみました。さて、最新のAIはなんと答えるでしょうか。

 

1.「春よ、来い」  松任谷由実

2.HARU」      EXILE

3.「桜色舞うころ」 中島美嘉

4.SAKURA」   いきものがかり

5.「春風」     Rihwa

6.「春〜spring〜」 Hysteric Blue

7.Haru Haru」  BIGBANG

8.「春なんです」  福山雅治

9.「桜」      コブクロ

10.「春一番」    森山直太朗

 

いかがでしょう。皆さんのお気に入れの曲は、ランク・インしていましたか?

もちろん、同じChat GTPであっても、質問の仕方によっては全く違う回答になりますので、あくまでも一例です。

しかし、単に「春をテーマにした曲には、どんな曲がありますか?」の質問で、1番にあげたのが「春よ、来い」とは、なかなか良い選曲ですね。

 

さて、今まではポピュラー曲でしたが、クラシック音楽ではどうでしょうか。

再度Chat GPTに聞いてみます。すると・・・

 

1.   ビバルディ「四季」より「春」

2.   シューマン「交響曲第1番 春」

3.   ストラヴィンスキー「春の祭典」

4.   J.シュトラウス二世「春の声」

5.   グリーグ「序曲「春」」

6.   宮城道雄「春の海」

 

ビバルディがトップなのは順当なところでしょう。

意外に思ったのは3位のストラヴィンスキー。最低106人の大編成オーケストラが必要です。しかも難曲です。何でこの曲?

しかし、そういえばこの曲の冒頭、春になり草木が一斉に芽吹いていく様を強烈に表現されたところがあります。一聴する価値はあります。

 

そして、6位に宮城道雄が入ったのは、なんとも誇らしい気持ちになりました。広島県鞆の浦の春を描いたと言われる曲です。

今日あたり、鞆の浦は、この曲の通り美しい春の風景を見せていることでしょう。

 

 

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第702回 なごり雪                              2024年3月9

 

昨日、関東は雪が降りました。

こんな時思い出すのは「なごり雪」。何かピッタリじゃありませんか。

 

さて、「なごり雪」の歌いだしは

♪汽車を待つ君の横で僕は 時計を気にしてる…です。

 

ここで歌われている「汽車」は、動力を持たない「客車」で編成された列車のこと。

かつては日本全国で普通に見られた運航形態でしたが、今や一部の観光列車のみになってしまいました。

 

筆者も地方へ出かけた際、旧型客車に揺られた思い出があります。

何せ鉄道が生まれた当初からある車種です。乗降用のドアは手動が当たり前でした。

 

ということは、動き出した汽車への飛び乗り・汽車からの飛び降りが(自由に?)できた、ということです。

三年前、汽車に飛び乗ることができなければ、今ステージでスポットライトを浴びながら恋の歌を歌うことはできなかった…

鉄道が陸上輸送の主役であり、地方と都会を結ぶ唯一の路線であった時代、汽車の乗り降りは人生の大切な節目になっていたことでしょう。

 

いま、陸上輸送の主役は自動車であり、長距離バスであり、飛行機であり、新幹線である。各々の乗り物と私たちを隔てるものは、自動ドアです。自動ドアが閉まるとき、そこには断絶があるような気がします。

在来線の手動ドアは、汽車に乗るもの・残るものを繋ぐ一本の名残の糸…だったのかもしれません。

 

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第701回 弾いてください                           2024年3月2日

 

楽器を持っていて、急に「何か弾いてください」と頼まれたこと、ありませんか?

 

先日の読売新聞にこんな記事が載っていました。

ミューザ川崎では、時折無料の音楽会「ミューザおんがく会」を開催します。

ところが先週2月25日の「おんがく会」は、出演予定者が急遽キャンセル…ドタキャンになってしまいました。会場には既にお客様が待っています。

焦った担当者が目をつけたのが、一階に置かれているストリートピアノ。たまたまそれを弾いていた男性に頼み込んで演奏をしてもらったのです。

 

幸いなことに、この男性は自らYouTubeチャンネルを開設するほどの腕前の持ち主でした。

急な依頼にもかかわらず、ユーミンや椎名林檎などを9曲、しかも暗譜で披露。

無事「ミューザおんがく会」を終演できたのでした。

 

さて、私たちがもしこうした場面に巡り合ったら、どうしましょう?

普段アンサンブルで弾いていると、なかなかソロ曲は弾かないものです。楽器によってはソロ曲がない楽器もありますし。

 

しかし、何か機会があったときのために、曲は用意しておきたくありませんか?

そしてその時にサラッと弾けたら…粋なものじゃ、ありませんか。

 

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第700回 いつの間にやら・・・                        2024年2月24日

 

東京・テレビ朝日が開局65周年ということで、いろいろ記念番組をやっています。

今日放送されたのは「徹子の部屋」特別編。「徹子の部屋」をご存じない方はいないでしょうが、黒柳徹子さんが毎回いろいろなゲストを招いてインタビューをするもので、今年何と49周年になるそうです。

 

さて、その特番のゲストのうち、トップに来場したのが芦田愛菜さんでした。

芦田さんといえば天才子役として僅か3歳でデビュー。その後もドラマ・バラエティー番組などで活躍しています。

そして「徹子の部屋」出演も3回目。最初に出演したのは6歳の時というからびっくりです。

 

そして、芦田愛菜さんといえば、中学・高校でマンドリンクラブに所属していたことで有名です。

「徹子の部屋」へ2度目の出演となった13歳の時、このときは中学生になったばかりでしたが、マンドリンを番組内で披露しました。

曲は「大きな古時計」ですが、なにせ馴染めてまだ2か月。2か月の腕前での演奏披露でした。

 

そんな芦田さんも、今年二十歳なります。

最近は彼女がマンドリンを弾いた、という話はあまり聞かないのは残念です。

この愛らしい楽器が、もっと一般の人たちに知れ渡って、弾かれていけばいい、と思っています。

 

追伸:本コラムも、いつの間にか700回を数えることとなりました。お付き合いいただき、ありがとうございます。

これからも音楽ネタから身近な話題まで拾っていきます。よろしくお願いいたします。

 

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第699回 ボランティア演奏をしました                     2024年2月17日

 

去る211日、横浜市もえぎ野地域ケアプラザで行われたボランティア演奏。

青葉より選抜メンバー6名(Mdn×2Mda×2Gtr×2)が出演し、演奏を披露しました。

 

屋内, 人, 子供, 窓 が含まれている画像

自動的に生成された説明

屋内, 天井, 部屋, 民衆 が含まれている画像

自動的に生成された説明

演奏するメンバー、そしてお客様方

司会をする代表者(Gtr右)

 

演奏曲:なごり雪、いい日旅立ち、昴、白い恋人たち、星に願いを、踊りあかそう、みかんの花咲く丘、高原列車は行く、早春賦、アニーロリー

アンコール曲、「あまちゃん」のテーマ

 

写真にありますが、ホワイトボードにはいくつかの歌詞が書いてあり、お客様方と合唱をして楽しんでいただきました。

 

 

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第698回 どこへ行きますか                          2024年2月10日

 

唐突ですが、筆者はこれまで外国に行ったことがありません。

もう仕事リタイアもン年以内のこの頃、そろそろ外国旅行も考えてもいいのかもしれません。

 

じゃどこへ行くか?いま、二つの国を考えています。

ひとつはスペイン。これはヘミングウェイの影響です。ヘミングウェイにはスペインを舞台とする小説が数多くあります。また、ミロ・ガウデイなどの作品も魅力的です。

 

もう一つは、イタリア。これはもちろんマンドリンをやっているからでしょう。その流れから、イタリアについての小説・本・映画やマンガを目にすることも多く、行ってみたい国です。

 

イタリアに行ったらやってみたいことが一つ。それはイタリアの街中・波止場でマンドリンを弾いてみたいのです。風采の上がらぬ東洋人がいきなりマンドリンを弾いたら、どんな反応をしてくるのでしょうか。

 

やる曲は、何がいいでしょうか。サンタ・ルチアやオー!ソレミオなどの定番曲、現代イタリアでの流行りの曲。案外日本のアニメソングは受けるかもしれません。

そして「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」は欠かさず弾いてみたいな、と思っています。

 

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第697回 10,000人のお客様                       2024年23

 

演奏会に出演する。このとき、お客様がどれくらい来られているかは最大の関心事です。会場満席とまではいかなくても、7〜8割はとか、半分くらい、とか。中にはう〜ん、数えるほどだったりすることもありますね。

筆者がこれまで経験した最大のお客様は、先輩の楽団に賛助で出たとき。1,250名で満席でした。さすが1,000名以上のお客様がいると、拍手ひとつとってもその厚みが違います。より一層緊張して演奏したことを覚えています。

 

さて、もし皆さんが10,000人のお客様の前で演奏することになったら、どうします?

 

もちろん、10,000人収容のコンサートホールなぞありませんから、これはもっと別の音楽イベント。

バイオリニスト・高嶋ちさ子さんの音楽会のことです。

高嶋さんが出演する「ザワつく!金曜日」(テレビ朝日系・毎週金曜日)から、その番組の出演者を彼女の音楽会へゲスト演奏者として参加してもらう、「ザワつく!金曜日 音楽会」のことです。

 

ゲストとして、石原良純さん・高橋茂雄さんらが参加。初年は「威風堂々第1番」のトリオのところだけをソロで演奏していました。昨年(今年度)はそれぞれが違う曲をソロで演奏していました。その出来は、もちろんプロの音楽会としての評価はできません。しかし、参加した5人が確実にうまくなってきていること、演奏を一所懸命にやってそれが伝わってくること。単なる余興の域を超えてきました。

 

それにしても、10,000人のお客様の前でソロを奏でる機会なんて、市井のアマチュア演奏家にはそうそうあるものではありません。機会があればぜひトライしたい!何とか一般人からも募集してくれないでしょうか、高嶋さん!

 

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第696回 古典ノススメ                            2024年1月27日

 

演奏会の選曲をする。この時ほど楽しい時はないでしょう。

自分の好きな曲・得意な曲、楽団の看板曲―、流行りの曲等を出し合って演奏会を構成していく…。譜面があるか、どんな編曲か、などとみんなでワイワイガヤガヤなっている時が一番楽しいときでしょう。

 

さて、一番大切なのはやはりメイン曲。では、その次に大切な曲は?

 

筆者はオープニングの曲と考えます。

オープニングで何を演奏するか。その曲の持つ雰囲気・曲のレベルがその演奏会の雰囲気を支配する、そんな気がしています。

 

筆者がお勧めしたいのは、古典の曲。中でもハイドンの曲です。

マンドリン音楽ではあまり演奏されていませんが、不思議な魅力に満ちているのです。

コロナ前、筆者が別の団体で演奏した時が正にそうでした。メインの曲は「過去への尊敬」でしたが、オープニングはハイドンの「時計」(交響曲第102番第2楽章をアレンジしたもの)でした。

 

マンドリン音楽にはもともと古典に属する曲が少ないうえ、最近の曲が多い。ということは、一般のお客様にはあまり知られていない曲が多い、ということです。それゆえ、マンドリン曲に馴染んでもらえない、ということがあるのではないでしょうか。

でも、馴染んでもらうためにポヒュラー曲やアニメの曲を演奏するのは、少し安易かな、と思うときがあります。

何か軽い、とっつき易く、しかも実は品格のある曲がないものだろうか?

 

そこでハイドン。例えば「時計」は、「交響曲」と大上段に振りかざせば聞く方も身構えますが、「時計」ならばたとえハイドンを知らなくても肩の力を抜いて楽しめます。全曲やるのでなく、そのさわり、美味しい所だけをやるのです。

そして古典の名曲をオープニングに持ってくることによって、その演奏会全体がぐっと引き締まったような気がします。

 

もちろん、どんな曲を選ぶのかはその演奏会に拠るし、各々の楽団の仕事です。

軽い「お座敷演奏会」にやれ、とは言えません。

しかし、その楽団のメインの演奏会には、ぜひ古典の名曲にも手を伸ばしていただけないかと思っています。

 

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第695回 年頭に臨んで                            2024年1月13日

 

今年は年頭から能登半島地震、航空機衝突事故、火災の発生と災厄に見舞われています。

しかし、それでも今年が希望に満ちた年であろうと思っています。

 

ひとつは、筆者の母校のマンドリンクラブが、四年ぶりに定期演奏会を開催したことです。

学生のクラブ活動は、この三年間ほとんど活動できていませんでした。新型コロナの影響により、クラブ活動どころか、キャンバスに立ち入ることすらできなかったからです。

 

学生のクラブ活動では、楽器の弾き方から合奏、演奏会の準備、クラブの運営などのノウハウは、普通上級生から下級生に伝えられていきます。そして、社会人団体と違い、四年経つと学生は入れ替わってしまいます。クラブ活動ができなかった学生団体は活動のあらゆるノウハウが伝えられません。今の執行部の学生さんは、どのようにクラブを運営していくか全く手探りの状態で練習・合宿、そして演奏会への進んで行ったのです。

 

顧問の先生やOB・OGの援助があったのですが、やはり基本は学生たちの自助努力です。そして、ついに演奏会を再開し、成功させました。

演奏会の規模・曲目の選定などは、かつての母校の演奏会の規模からいえばささやかなものでした。しかし、それが母校のマンドリンクラブ復活の、小さな、しかし大きな第一歩です。

 

このお正月は、いわゆるお正月ではなかったかもしれません。

しかし、そこから立ち直っていく人々がいる限り、希望に満ちた年の始まりといってもいいのではないでしょうか。

アンサンブル青葉の本年の躍進にご期待ください。

 

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